中古ドメインのSEO効果とは？新規ドメインと徹底比較！

中古ドメインとは、過去に第三者によって取得されて既に使用されたドメインのことです。別名「オールドドメイン」とも呼ばれます。
また、新規ドメインとは、サイトの運用歴がなく、まだ誰にも取得されてない新しいドメインのことです。
とくに中古ドメインを利用すれば、SEOの良い効果や悪い効果が付き纏います。

一方、新規ドメインを利用すれば、SEOの効果はゼロからとなります。
具体的には、新規ドメインで運用し始めたばかりのWebサイト（ホームページやブログ）は、検索順位が上がりづらい状態となります。
ですが、中古ドメインのように以前のサイト評価を引き継がないので、ペナルティのリスクは皆無です。

このような、中古ドメインの特徴を把握して、運用するドメインを慎重に検討しましょう。

この点踏まえて今回は、中古ドメインのSEO効果について中心に、初心者にもわかりやすくポイントをまとめて解説したいと思います。

中古ドメインと新規ドメインとは？

中古ドメインとは、過去に第三者によって取得されて既に使用されたドメインのことです。別名「オールドドメイン」とも呼ばれます。

例えば、当ブログ「SEOラボ」のドメインは seolaboratory.jp です。
このドメインの更新手続きを忘れて失効したとします。
この場合、seolaboratory.jpは、過去に第三者によって取得されて既に使用されたドメインとなります。
つまり、中古ドメインというわけです。

また、新規ドメインとは、サイトの運用歴がなく、まだ誰にも取得されてない新しいドメインのことです。

例えば、お名前.comなどのドメイン取得サービスで、空きドメインを検索します。
このときに、seolaboratory.jp のドメインが取得可能だとします。
この場合、サイトの運用歴がなく、まだ誰にも取得されてないドメインとなります。
つまり、新規ドメインというわけです。

中古ドメインのメリット

中古ドメインのメリットがいくつかあります。

• 被リンク数が活用できる
• インデックスされやすい
• 検索上位に表示されやすい

被リンク数が活用できる

中古ドメインのメリットは、被リンク数が活用できることです。

例えば、seolaboratory.jpという中古ドメインでサイト運用したいとします。
このseolaboratory.jpで過去に運用してたサイトが1000URLに参照されてたとします。
つまり、seolaboratory.jpの被リンク数は1000です。
この被リンク数1000を引き継いでサイト運用できるというわけです。

こうして、被リンク数が活用できる点が、中古ドメインのメリットです。

インデックスされやすい

中古ドメインのメリットは、インデックスされやすいことです。

例えば、seolaboratory.jpという中古ドメインがあるとします。
この中古ドメインは10年以上サイト運用されて、Googleの検索エンジンにインデックスされてました。
この場合ドメインがクロール済みです。
ドメインを長く運用してると、クロール頻度が高まってサイトが検索エンジンにインデックスされるスピードも速まります。
これはサイトの質が高まることも理由の一つとしてありますが、検索エンジンがドメインを記憶して、インデックスまでの必要な処理を短縮することも起因してます。
つまり、ドメインの情報が既にクローラーに認識されてるので、インデックスされやすいというわけです。

こうして、インデックスされやすい点が、中古ドメインのメリットです。

検索上位に表示されやすい

中古ドメインのメリットは、検索上位に表示されやすいことです。

例えば、seolaboratory.jpという中古ドメインがとても有名だったとします。
具体的には、seolaboratory.jpという中古ドメインがあらゆるサイトで参照されてアクセス数がとても多かったとします。
この場合、ドメインパワーが高くなります。
ドメインパワーが高いドメインで運用してるサイトの検索順位は、基本的に上がりやすくなります。
つまり、運用歴が良好な中古ドメインでサイト運用すれば、検索上位に表示されやすくなるというわけです。

こうして、検索上位に表示されやすい点が、中古ドメインのメリットです。

中古ドメインのデメリット

中古ドメインのデメリットがいくつかあります。

• 料金が高い場合がある
• 悪い評価も引き継ぐ

料金が高い場合がある

中古ドメインのメリットは、料金が高い場合があることです。

例えば、seolaboratory.jpという中古ドメインがとても有名だったとします。
具体的には、seolaboratory.jpという中古ドメインがあらゆるサイトで参照されて被リンク数多かったり、アクセス数がとても多かったとします。
この場合、運用歴が良好なのでドメインの品質が高いです。
そうなれば、中古ドメインサービスで高い査定となるので、販売価格が上がります。
つまり、購入の際に料金が高くなるというわけです。

こうして、料金が高い場合がある点が、中古ドメインのデメリットです。

悪い評価も引き継ぐ

中古ドメインのメリットは、悪い評価も引き継ぐことです。

例えば、seolaboratory.jpという中古ドメインが過去にペナルティを受けてたとします。
具体的には、seolaboratory.jpのドメインで過去に運用してたサイトが、Googleのウェブマスター向けガイドライン違反してたとします。
この違反履歴が検索エンジンに記録されるので、seolaboratory.jpのドメインの評価は基本的に悪くなりやすいです。
悪い評価のドメインでサイト運用すれば、その悪い評価が引き継がれるというわけです。

こうして、悪い評価も引き継ぐ点が、中古ドメインのデメリットです。

もし購入した中古ドメインが過去にペナルティを受けてた可能性がある場合、ガイドラインに準拠した新たなサイトに置き換わったことをGoogleにしっかり伝えることが重要となります。

そのために、再審査リクエストを送るまでに、ペナルティの原因を突き止めて改善する必要があります。
基本的には、サイトがすべて置き換わるのでコンテンツのペナルティだった場合はそのペナルティは消えます。
しかし、被リンクのペナルティが残るので、リンクの精査・否認作業が発生する可能性が高いでしょう。

このようなサイト改善を行ったうえで、Google公式に定義されてる流れに沿って再審査リクエストを送り、ペナルティを解除します。

購入したドメイン: 最近ドメインを購入し、そのドメインが購入前に Google のガイドラインに違反していた可能性がある場合は、最近サイトを取得したことと、そのサイトが現在はガイドラインに準拠していることを再審査リクエスト フォームでお知らせください。

※引用元：再審査リクエスト – Search Console ヘルプ

このようにサイトがクリーンである状態をまずGoogleにちゃんと認識させたうえで中古ドメインを運用し、サイトのSEO効果を高めていくことが大切です。

新規ドメインのメリット

新規ドメインのメリットがいくつかあります。

• 安価で取得できる
• 運用歴に左右されない

安価で取得できる

新規ドメインのメリットは、安価で取得できることです。

例えば、新しくサイトを立ち上げるために新しいドメインを購入したいとします。
希望する新しいドメインをお名前.comなどのドメイン取得サービスで、空きドメインを検索します。
空きドメイン検索の結果に表示される取得可能なドメインには、「com」や「net」、「jp」などがあります。
「inc」や「jp」などの料金が高いですが、「work」や「xyz」は基本的に料金が安いです。
つまり、料金が安いドメインもあるので、安価で取得できるというわけです。

こうして、安価で取得できる点が、新規ドメインのメリットです。

運用歴に左右されない

新規ドメインのメリットは、運用歴に左右されないことです。

例えば、新規ドメインは、サイトの運用歴がなく、まだ誰にも取得されてない新しいドメインのことです。
なので、過去サイトのペナルティによって検索順位が上がらなかったり、インデックスされないという悪影響を引き継ぎません。
また、過去サイトの良好なサイト運用によって検索順位が上がりやすかったり、インデックスされやすいといった好影響も引き継ぎません。
つまり、検索順位への影響が全くないので、運用歴に左右されないというわけです。

こうして、運用歴に左右されない点が、新規ドメインのメリットです。

新規ドメインのデメリット

新規ドメインのデメリットは、検索エンジンに評価されるまで時間がかかることです。

例えば、新しいドメインを取得して立ち上げた新規サイトでWebページを公開したとします。
この場合、新しいドメインなのでエイジングフィルターがかかります。
具体的には、Googleのクローラーが新しいドメインの情報を何も知らないので、そのドメインを探して情報を取得するまでに1ヶ月から3ヶ月程度時間を要します。
つまり、検索エンジンに評価されるまで時間がかかるというわけです。

こうして、検索エンジンに評価されるまで時間がかかる点が、新規ドメインのデメリットです。

中古ドメインのSEO効果を期待する理由

中古ドメイン（オールドドメイン）のSEO効果を期待する理由は、良いドメインを購入することで、以前のWebサイトのドメインパワーを引き継いで上位化しやすいサイトが運用できるからです。
なので、対象の中古ドメインにおいて、過去サイトがどんなパフォーマンスであったか？が中古ドメインのSEO効果を左右する重要な部分となります。

例えば、以前のサイトが名の知れ渡った有名なサイトで多くの良質な被リンクを得ていれば、良いドメインの可能性が高いと判断することができます。
一方、以前のサイトがGoogleガイドライン違反（Googleウェブマスター向けガイドライン違反）となるSEOスパムを実施してペナルティを受けていれば、決して良いドメインとは言い難いです。

良い中古ドメイン

• 被リンクドメイン数と被リンク数が多い
• ドメインオーソリティ（DA）が高い
• ペナルティ履歴がない

このような状況（判断基準）を加味したうえで、良質であろう中古ドメインでサイト運用することが、良いSEO効果を最大限に引き出すポイントと言えるでしょう。

また、ドメインの文字列（ドメイン名）がサイトと関連付いたものであれば、ユーザビリティが高まりやすいので、SEO効果が期待できます。
例えば中古ドメインの販売サイトであれば「used-domain」や「second-hand-domainなど」の文字列がドメインに含まれてると、検索エンジンやユーザーがサイトの内容を認識しやすくなるでしょう。

中古ドメインの運用歴をチェックする方法

中古ドメインが過去にどんな状況だったか？（アフィリエイトサイトもしくは企業ポータルサイトだったか？、運用歴など）がわかる有名なツール「Wayback Machine」もあるので、そのような便利ツールも活用して購入前に中古ドメインの質を判断するとよいでしょう。
※参考：Internet Archive: Wayback Machine

また、どのくらい運用されたドメインか？（ドメイン年齢）、被リンクはどのくらい集まってるか？ペナルティを受けてるか？など、このようなドメイン状況も併せてチェックしてみると良いでしょう。

まとめ：中古ドメインの特徴を把握して、運用するドメインを慎重に検討しよう

中古ドメインのSEO効果は、高い場合もあれば低い場合もあります。

これは、前もって調べておくことでドメインの良し悪しがある程度判断できますが、本当のところは実際にサイト運用してみないとわからない部分もあります。

なので、リスクを気にしない場合は、新規ドメインではなく中古ドメインでサイト運用を検討するとよいでしょう。

いずれのドメインにせよ、重要なのは良質なコンテンツ（ブログ記事）を増やしてサイト運用することです。
ユーザーが欲しい情報が含まれたコンテンツを作り、良質なページを提供しながら、上位表示を目指すことが最も重要であることを念頭に入れてSEO対策を進めましょう。