コアアップデートとは?2020年12月概要や対策など徹底解説!
コアアップデートとは、「コアアルゴリズムアップデート」の略称で、Googleが検索アルゴリズムを見直して、検索結果を大幅に改善するためのアップデートのことです。
このアップデートは、Googleが公式に事前告知した後に、実施されます。(年に2~4回程度実施)
ちなみに、最新のコアアップデートは、2020年12月4日に行われました。
コアアップデートによって、検索順位の入れ替わりが大きくなります。
つまり、インデックスされてる各サイトのページ(ブログ記事)のキーワード順位が大幅に上昇したり、大幅に下落するといった影響(被弾)が起きやすくなるということです。
とくに、検索順位が下落した場合は、適切なSEO対策を行うことが必要となります。
この点踏まえて、今回は、コアアップデートの定義、最新のコアアップデートや対策方法について中心に、初心者にもわかりやすくポイントをまとめて解説したいと思います。

コアアップデートとは?
コアアップデートとは、「コアアルゴリズムアップデート」の略称で、Googleが検索アルゴリズムのベースとなる部分を大きく見直して更新することです。
検索アルゴリズムの小規模な更新は毎日行われますが、コアアルゴリズムアップデートによる大規模な(広範な)更新が年に数回(2~4回程度)実施されます。
このコアアップデートは、Google公式の事前アナウンスを機に、各データセンターに展開されます。
展開されることで、Google検索アルゴリズムに大きな調整が入るので、検索結果(検索順位)に大きな影響が及びます。
結果的に、順位変動が最大規模となるわけです。
ちなみにコアアップデートの展開は、基本的に3~4日程度で更新がほぼ完了し、徐々に緩和されていきます。
すべてが完了するまでには約2週間かかる場合があります。
コアアップデートの履歴(歴史)
コアアップデートの履歴(歴史)としては、2020年は、1月14日の1回目に次いで、5月5日が2回目、12月4日が3回目となります。
ちなみに、2019年度は、3月12日、6月4日、9月24日の計3回にわたってコアアルゴリズムアップデートが行われました。
- 2020年5月5日からのコアアップデートについて
- 2020年1月14日からのコアアップデートについて
- 2019年9月24日からのコアアップデートについて
- 2019年6月4日からのコアアップデートについて
- 2019年3月12日からのコアアップデートについて
コアアップデートの事前告知は、Google公式のTwitterでつぶやかれる
コアアップデートは、事前告知のアナウンスがあり、Google公式にTwitterでつぶやかれます。
The May 2020 Core Update is now rolling out live. As is typical with these updates, it will typically take about one to two weeks to fully roll out.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) May 4, 2020
翻訳:
本日後半に、年に数回行うように、広範なコアアルゴリズムの更新をリリースします。 2020年5月のコアアップデートと呼ばれます。このような更新に関するガイダンスは、これまでに説明したとおりです。詳細については、このブログ投稿をご覧ください。2020年5月のコアアップデートがライブで公開されます。これらの更新の場合と同様に、完全に展開するには通常1〜2週間かかります。
このような事前告知のアナウンスが、2020年5月のコアアップデートの開始前につぶやかれました。
※ちなみに、事前告知制は、2019年6月4日のコアアルゴリズムアップデートから採用されてます。
2020年12月4日からのコアアップデートについて
2020年12月4日に、Google公式の事前告知があった後「コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)」が実施されました。
The December 2020 Core Update is now rolling out live. As is typical with these updates, it will typically take about one to two weeks to fully roll out.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) December 3, 2020
翻訳:
本日遅く、年に数回行うように、幅広いコアアルゴリズムの更新をリリースします。これは2020年12月のコアアップデートと呼ばれます。このような更新に関するガイダンスは、以前に説明したとおりです。詳細については、このブログ投稿を参照してください。
2020年12月のコアアップデートが現在公開されています。これらのアップデートで一般的であるように、完全にロールアウトするのに通常約1〜2週間かかります。
今回のコアアップデートは、今年の1月(2020年1月14日)と5月(2020年5月5日)に実施されたものと同様に大規模なものです。
そのため、namazで通常より変動が大きくなっており、最大級の順位変動(大変動)が起こってます。
この大変動が示すように、サイトの検索順位や検索トラフィックへの大きな影響がSEO関連のコミュニティなど通じて複数報告されてます。
ちなみに、2020年12月4日から実施されたコアアップデートは、12月17日に完全展開して完了したことをGoogle公式に言及してます。
The December 2020 Core Update rollout is complete.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) December 16, 2020
翻訳:
2020年12月のコアアップデートのロールアウトが完了しました。
ツールの順位変動状況
海外含めたツールの一部では、2020年12月4日からのコアアップデートによって、通常より大きな順位変動が確認できます。
もう少し言うと、コアアアップデートが展開された2020年12月4日と、その6日後の12月10日付近にとくに大規模な順位変動があったことが確認できます。

※出典:namaz.jp

※出典:MozCast

※出典:SERPmetrics

※出典:SEMrush
上位表示させるための基本的対策をご紹介しています。
キーワードジャンル別の順位変動幅状況
今回のコアアップデートによって、各キーワードジャンルの順位変動幅が軒並み大きくなってます。
とくに、「健康と医学」「財務、金融、法律」といったYMYL系キーワードの順位変動幅の大きさが目立ちます。
こうした状況から、通常よりも全体的に順位変動幅が増大してる状況です。
コアアップデート前後の平均順位変動幅(ジャンル別)
ジャンル | コアアップデート前(12月2日) | コアアップデート後(12月4日) | 差異 |
---|---|---|---|
企業間取引(BtoB) | 9.0位 | 11.8位 | +2.8 |
健康と医学 | 11.3位 | 15.9位 | +4.6 |
就職、転職 | 24.1位 | 26.3位 | +2.2 |
旅行、観光 | 8.0位 | 9.8位 | +1.8 |
美容、ファッション | 15.3位 | 17.9位 | +2.6 |
IT総合 | 13.9位 | 15.2位 | +1.3 |
食品・グルメ | 10.1位 | 11.7位 | +1.6 |
住宅、引越し | 19.7位 | 21.9位 | +2.2 |
暮らし・結婚・恋愛 | 18.0位 | 18.4位 | +0.4 |
日用品・家財 | 11.3位 | 13.6位 | +2.3 |
財務、金融、法律 | 6.4位 | 9.6位 | +3.2 |
全体 | 13.5位 | 15.3位 | +1.8 |
付け加えると、2020年12月10日にもコアアップデートによる大きな順位変動がありました。
規模的には、12月4日のコアアップデートよりも劣りますが、各キーワードジャンルの順位変動幅が通常よりも大きく動きました。
検索への影響
2020年12月4日からのコアアップデートによって、日本や海外の検索に少なからず影響が及んでます。
国内サイト
2020年12月4日からのコアアップデートによって、当社が管理するキーワードや当ブログ「SEOラボ」といった国内サイトの検索パフォーマンスに少なからず影響が及んでます。
キーワード順位
2020年12月4日からのコアアップデートによる順位変動により、一部キーワードの検索順位にも以下のよう影響が出てます。
キーワードA:キーワードボリューム「1万~10万」、キーワードジャンル「BtoC系、キーワード語数「2語の複合キーワード」 5位から84位に下落後、5位まで回復!
ずっと5位以内に安定してたが、コアアップデートにより、2020年12月7日に84位に順位下落。その後内部対策により、84位から5位まで回復中。

キーワードB:キーワードボリューム「1万~10万」、キーワードジャンル「BtoB系」、キーワード語数「2語の複合キーワード」 12位から67位に下落!
ずっと12位に安定してたが、コアアップデートにより、2020年12月4日に67位に順位下落。その後、元の順位に回復してない。

キーワードC:キーワードボリューム「100~1000」、キーワードジャンル「医療系」、キーワード語数「2語の複合キーワード」 35位から92位に下落!
ずっと35位程度だったが、コアアップデートにより2020年12月4日に92位に順位下落。その後一時的に順位回復したが、12月10日以降順位が低迷中。

当ブログ「SEOラボ」
当ブログ「SEOラボ」の検索順位、検索トラフィックへの影響について紹介します。
当ブログ「SEOラボ」のキーワード順位を、サーチコンソールの検索パフォーマンス「掲載順位」から見ると、コアアップデート前(2020年12月2日)が「12.5位」に対して、コアアップデート後(2020年12月16日)は「12.4位」です。
なので、掲載順位がほぼ変わりません。

続けて、「検索でのクリック数」を見ると、コアアップデート前(2020年12月2日)が「3971」に対して、コアアップデート後(2020年12月16日)は「3631」です。
なので、検索でのクリック数が若干減少してますが、大きく減ってません。
つまり、ほぼ変わらない範疇といえます。

このように、検索でのクリック数にほぼ変化がないので、SEOラボは今回のコアアップデートで、悪影響を受けてないと言えます。
付け加えると、コアアップデート中に、一時的に検索順位や検索でのクリック数が急増して、良い評価を受けた日もありました。
また、検索順位や検索でのクリック数が大幅に下がった日はありませんでした。
日によって異なる評価もありながら、最終的には、2020年12月4日からのコアアップデートで、SEOラボは大きな悪影響を受けなかったということになります。
海外サイト
また、2020年12月4日からのコアアップデートによる検索への影響が、海外サイトでも複数報告されてます。
2020/12/4からのコアアプデによる検索への影響が複数報告されてる
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) December 7, 2020
・発表の2日前に減少し、先週と比較して現在-30%
・米国と英国のトラフィックは増加。オーストラリアは81%、ドイツは56%減少
・異常なレベルまで増加。
etc..#Googleアップデート #Google変動 #SEOhttps://t.co/UJuPUuFmv7
2020/12/10のコアアプデ第2波による検索への影響が複数報告されてる
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) December 12, 2020
・大幅に改善した3日後、再び悲惨な流入数に減少
・60%減少した後、流入が劇的に増加
・12月の更新に見舞われて、今日はランキングが回復
etc..#Googleアップデート #Google変動 #SEO #コアアップデートhttps://t.co/hEO2rlOLjK
2020年12月のコアアップデートの傾向を公開(RankRangerの独自データ)
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) December 8, 2020
・1位~3位の変動幅が、2020年5月より大きい
・上位20位の変動幅が、2020年5月より2倍以上大きい
・ジャンル別の変動幅が、かなり均一 etc…#Google変動 #Googleアップデート #コアアップデート #SEOhttps://t.co/mXLJSHZno3
コアアップデートの対策方法
コアアップデートの対策は、Google公式に言及してます。
主に、E-A-TやUX、ユーザーが求める情報を提供するといったコンテンツに関するアドバイスを中心に言及してます。
なので、これらの要素を考慮してコンテンツを最適化することが、コアアップデートの対策に必要となるわけです。
E-A-Tを高める
E-A-Tを高めるには、専門性を考慮します。
例えば、トピックに関して充分な知識を持った専門家がコンテンツを作成したとします。
この場合、専門性が高くなりやすいので、その分Googleから評価されやすくなるというわけです。
また、専門性だけでなく、権威性や信頼性を考慮することもE-A-Tを高めるうえで重要です。
こうして、E-A-Tを高めるようにコンテンツを最適化することが、コアアップデートの対策を進めるためのポイントとなります。
一方、E-A-Tが低ければ、その分Googleから評価されづらくなるでしょう。
UX(ユーザーエクスペリエンス)を高める
UXを高めるには、モバイルでの使いやすさを考慮します。
例えば、スマホでサイトを見たときに、ブラウザの横幅から画像やテキストがはみ出ずにコンテンツがちゃんと収まってるとします。
この場合、モバイルユーザーの利便性が高まるので、その分Googleから評価されやすくなるというわけです。
このように、UXを高めるようにコンテンツを最適化することが、コアアップデートの対策を進めるためのポイントとなります。
一方、UXが低下すれば、その分Googleから評価されづらくなるでしょう。
ユーザーが求める情報を提供する
ユーザーが求める情報を提供するには、競合上位のWebページを考慮します。
例えば、SEOキーワード(上位表示したいキーワード)で検索して表示される競合上位サイトのタイトル名やコンテンツ内容を採用して、自身のページを作成します。
このときにタイトル名には、SEOキーワードを必ず含めます。
そうすれば、ユーザーの求める情報が盛り込まれたページとなるので、Googleから評価されやすくなるというわけです。
こうして、
一方、ユーザーの検索意図を考慮しなければ、その分Googleから評価されづらくなるでしょう。
コアアップデートの対策事例
コアアップデートによって、弊社のお客様サイトのキーワード順位が下落しました。
ですが、適切なSEO対策を行ったことで、すぐに順位が上がり、元の順位まで回復しました。
この時の、お客様サイトや対策キーワードの傾向、その傾向から仮説を立てて実施した具体的なSEO対策などの事例を、無料レポート(コアアップデートの対策事例【2020年12月版】)にまとめました。

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その他、100本以上複数公開してるSEOレポートが同時にご覧いただけますので、この機会にご覧ください。
⇒ コアアップデートの対策事例【2020年12月版】
コアアップデートの対策を何もしないとどうなるか?
コアアップデートによって、検索順位や検索流入が下落することがあります。
この状況で、先述したGoogleが推奨してるようなコアアップデート向けの対策を何もしないと、検索順位や検索流入の回復が期待できません。
そうなれば、見込みユーザーが減ったままとなる可能性が高まります。
結果的に、申し込みや問い合わせといったコンバージョン数も減ったままとなり、売り上げ減退の傾向を辿るでしょう。
こうした状況を回避するために、積極的に必要なSEO対策を行うことが重要です。
そうすれば、定期的なコアアップデートで悪影響を免れたり、評価されやすくなる機会が増えるでしょう。
まとめ:定期的なコアアップデートに備えて、常時サイトの品質を見直そう
コアアップデートは、サイト運営者が抑えておくべきアップデートです。
なぜかというと、Google検索にインデックスされてるサイト全般に大きな影響を及ぼす定期的なアップデートだからです。
具体的には、検索順位が大幅に下落して、検索流入を大きく失うことがあります。
そうなれば、サイトへのアクセス流入が減るので、Webからの問い合わせや申し込みといったコンバージョンの低下につながります。
結果的に、売り上げの減退に直結する可能性が高まるというわけです。
こうした悪影響に対応するためにも、常時コンテンツの品質を見直して、Googleに評価されやすいサイトを運用しましょう。
もし、コアアップデートで検索順位や検索トラフィックが下がったり、回復に至ってない、SEO対策しても上がらない、SEO対策する時間がない等の悩みがある場合は、 弊社でサイトの欠点を調査して、上昇に必要な対策をご案内します(無料)
ぜひお気軽にご相談ください。
検索順位が上がらない…と思っていませんか?

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思い通りの検索ワードで上位表示させるには、基本となる外部・内部の対策はもちろん、昨今の大きな変動・競合の強さも大きく影響するため、どういったキーワードで対策するのか?という点も重要となります。
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