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ユーザビリティとは?正しい意味やアクセシビリティとの違いなど徹底解説!

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ユーザビリティとは、ユーザーが製品やサービスを利用する際の扱いやすさ(使いやすさ)のことを意味します。検索ユーザーであれば、Webページを閲覧する際の見やすさや使いやすさがユーザビリティとなります。
このユーザビリティを良くすれば、SEOの良い効果が期待できます。

一方、ユーザビリティが低ければ、ユーザーエクスペリエンス(UX)も悪くなります。
例えば、メニューや各種ボタンの場所がわかりづらかったり、文字が小さくて文章が読みづらかったり、配色が不自然、ページが表示されるまで時間がかかるサイトがあるとします。
このサイトはユーザーにとって扱いづらいので、ユーザーが感じる印象が悪くなります。
そうなれば、Googleから評価されづらくなります。
結果、検索順位が上がらなかったり、検索流入が増えづらくなるというわけです。

こうした良くない状況を回避する為に、ユーザビリティの定義を理解して、指標として正しく用いましょう。

この点踏まえて今回は、ユーザビリティの意味やアクセシビリティとの違いなど中心に、初心者にもわかりやすくポイントをまとめて解説したいと思います。

ユーザビリティとは?正しい意味やアクセシビリティとの違いなど徹底解説!

ユーザビリティとは?

モノ(製品やサービス)を使うときの扱いやすさのことを「ユーザビリティ」と呼ぶ

ユーザビリティとは、そのページの利便性や操作性といった主に使い勝手やわかりやすさなどを意味し、特にWebページの場合だとボタンやメニューなどの認識・識別や見やすさといったUIに深く関わる要素です。
このユーザビリティは検索順位に直接影響はありませんが、これからのコンテンツマーケティングには欠かせない改善すべき重要なポイントとなります。

そして、定義としては…上記の通り厳密にはあいまいな点が多いものの、全体像としては利便性や使い勝手といった意味合いで問題なく、要は使いやすく見やすいページ作りを心がけるということに尽きるといっても過言ではありません。(かなり大雑把な言い方をすると)
下記ページを参考にすると厳密に定義されているわけではないようですが、意味合いとしてはWebページのUI(ユーザーインターフェイス)に着目し、ボタンの配置や配色、操作性といった細かな構成要素によるユーザーの使いやすさが一番のポイントとなり、場合によっては“わかりにくい”・“使いにくい”といった理由から離脱の原因にもなる重要な要素ということがわかるかと思われます。そういったサイト・ブログだと検索ユーザーは2度と流入しようとは思いません。
※“ISO 9241-11”と“ヤコブ・ニールセン”の見解もそれぞれ若干異なるようです。

国際標準化機構によるISO 9241-11は「特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い」と定義し、有効性、効率、満足度を挙げる。ヤコブ・ニールセンもコンピュータのインタフェースデザインにおいてこの問題に取り組んでいる。ニールセンの『ユーザビリティエンジニアリング原論』 では、学習しやすさ、効率、エラー、満足が挙げられる。

引用元:ユーザビリティ – Wikipedia

これを改善するためには、適度な余白や見やすい色使いなど細かな要素に気を使う必要があり、変更した前後で指標となる数値を評価し、改善し続けることが重要となってきます。

例えば、ページの読み込み速度もそのひとつで、極端に表示されるのが遅ければユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。つまりいくら魅力的なコンテンツを作り込んでもユーザビリティを考慮したWeb構造でなければユーザーは別のサイトで探す…といった行動へと移してしまうというわけです。

このようにユーザビリティと一言で言っても非常に多岐に渡る要素であり、その定義も明確ではないことから…若干あいまいに覚えているという方も多いのではないでしょうか?

そのため、検索順位を上げるための施策とは若干異なる要素ではありますが、いくら流入があったとしてもユーザビリティが悪くてはその後のコンバージョンなどにも影響するのはもちろん、ブランディングといった意味でも再訪問してくれるリピーターを増やすことが難しくなってしまいます。

また、この“ユーザビリティ”を改善する目的としては、Webページの場合以下のような内容が考えられ、間接的に検索順位に影響する可能性はありますが、SEOのために改善を試みる要素ではないことを覚えておきましょう。(あくまでユーザーの使いやすさ・満足度を上げる要素)

  • サイト全体の回遊率を高める
  • ファーストビューから先に読み進めてもらう
  • コンバージョンを増やすための導線作り
  • 目的のページへ辿り着きやすくする

このようにユーザビリティとはWebページを利用しやすくするためのものではありますが、単純にUIを改善するだけの総称というわけではありません。

というのも、厳密に言うとUIとはユーザーがWebページとやり取りする画面や仕組みのことを意味し、ユーザビリティとは特定のユーザーに対する使いやすさや利便性といった意味合いがあり、両者は似て非なるもので、それぞれしっかりと理解した上で改善点を見つけて対策するべきです。(万人に対して有能なUIは存在しないということも言えるでしょう。)

ISO 9241-11での定義

ではまず、冒頭でもご説明した通り国際標準化機構の“ISO 9241-11”による“ユーザビリティ”の定義についてです。

こちらでは、ユーザビリティを“特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。”と表現されており、以下のような項目が挙げられています。

  • 有効さ
  • 効率
  • 満足度
  • 利用状況

つまりユーザビリティは、単純に使いやすさ・利便性といった文言だけで説明できるものではなく、細分化された尺度によって計られるものでもあり、デザインやUIが良ければ良いというものでもありません。

この辺りに関してはUXにも言及しているようにも感じられるように、ユーザビリティとはWebマーケティングとも似通った意味合いも持ち、「モノを売れやすくするための行動」と同じく、有効さ・効率・満足度を利用状況として重要視しているようですね。

ということは、有効さ・効率・満足度をユーザビリティと定義し、Webページに限らず「モノ」を使用するに当たって、ユーザーが最終的なゴールに辿り着けるかどうか?辿り着いた場合それぞれの度合いはどの程度だったのか?といったことを意味しており、単純に使いやすさといった意味合いというわけではないことがわかります。

ヤコブ・ニールセンによる定義

続いて、“ヤコブ・ニールセン”博士によるユーザビリティの定義についてですが、まずこの方は以下の通りユーザビリティを研究する第一人者として広く知られている方で、主に“ISO 9241-11”の定義とともに語られることが多く、ユーザビリティを説明するに当たってかなり信憑性の高い方と言って過言ではありません。

ヤコブ・ニールセン(Jakob Nielsen, Ph.D.、1957年 – )は、デンマーク出身のアメリカの工学博士。主にウェブサイトのユーザビリティ(使いやすさ)研究の第一人者。

引用元:ヤコブ・ニールセン – Wikipedia

そのヤコブ・ニールセンは、ユーザビリティを以下のように定義しており、少しわかりにくい表現をされていはいますが、上記の“ISO 9241-11”の定義と似通っている部分が多く、“学習しやすさ”や“効率性”、“記憶しやすさ”に関しては“有効さ”や“効率”と同等の意味合いとも取ることができます。

  • 学習しやすさ
  • 効率性
  • 記憶しやすさ
  • エラー
  • 主観的満足度

他に、“エラー”といった項目があり、こちらは文字通り何らかのエラーが発生した場合、正しい対処法などの導線や誘導が必要ということで、ユーザビリティとして思い浮かべる使いやすさや利便性などにも当てはまり、Webサイトを管理・運営しているなら当然回避すべき項目となっています。

また、“主観的満足度”といった項目も“ISO 9241-11”の“満足度”と当てはまりますね。このようにユーザビリティとは「use」と「ability」…直訳すると“○○することができる”となり、単純に利便性を指すこととはまた若干異なる意味合いを持つということがわかるかと思われます。

ユーザビリティとアクセシビリティの違い

続いてユーザビリティと混合しがちな用語として“アクセシビリティ”といったものもあり、こちらも大きな括りで言うとユーザビリティと同じく利便性であることに変わりありませんが、Webページに限らず様々な製品や建物(バリアフリーなど)に対しての利用しやすさといった意味合いがあります。

そしてWebページとしてのアクセシビリティとは、以下の通り特に障害のある方などに対しても読み取りやすいコンテンツにすることを意味し、読み上げ機能だったり画像に設定するaltタグなどが挙げられます。

この辺りに関するhtmlの構造については割愛しますが、特に公共機関や影響力の大きな人物・団体のサイトに関してはアクセシビリティを考慮しておくべきと言えるでしょう。

ウェブページにおけるアクセシビリティは、高齢者や障害者、また異なる情報端末やソフトウェアにおいても、情報を取得あるいは発信できる柔軟性に富んでいること(あるいはその度合い)を意味する。公共サービスでは、障害があっても知る権利を保障する情報保障によって重要となる。

引用元:アクセシビリティ – Wikipedia

ユーザビリティとUIの違い

ユーザビリティを説明する際によく耳にするのが“UI(ユーザーインターフェース)”です。
こちらは、利便性などと意味合いが全く異なり、ユーザーとサービスなど二者間の境界面(接点)といった意味合いを持ち、こちらもまた単純に優れたデザイン性を指しているわけではありません。

つまりUIとは、ユーザビリティ(有効さ・効率・満足度)を向上させるためのものであって、インターネットの場合だとデザイン性は別として…良くも悪くもWebページそのものを意味します。

例えばWebページで何かを予約・購入する際、意味がわかりにくかったり選択に迷ってしまい、結局決済に至らなかった…という経験はありませんか?そういったページは使い勝手が悪い…UIが悪いと言えるでしょう。他にも券売機など操作性に問題がある場合も同じく利便性が悪いと言えるため、UIが理由にユーザーの満足度を満たすことができないというわけです。

要はユーザビリティを向上させるためにUIの改善に取り組み、ユーザーから見たWebページの有効さ・効率・満足度を上げるということになります。少し複雑に聞こえるかもしれませんが、元々はユーザビリティという言葉がはじまりで、それを改善するために派生した指標のようなものです。

そのため、UIとはWebマーケティングの場合だとボタンやメニュー、パンくずリストから読みやすさを考慮したマージンなど多岐に渡ってのページ画面そのものを意味し、閲覧ユーザーにとって少しでも使いやすいように改善を繰り返すことが重要となります。

こういったページの様々な指標をアナリティクスなどの解析ツールを活用して計測・検証し、ユーザビリティの向上に成功すると、各フォームの完了率や重要なボタンのクリック数にも大きく影響してきますので、それぞれの意味をしっかりと理解しておくことも大切です。

ユーザビリティとUXの違い

続いてユーザビリティを深く理解するためにも、UX(ユーザーエクスペリエンス)といった用語も覚えておくと良いでしょう。

こちらは、直訳すると“ユーザー体験”となり、そのままだと少しわかりにくいかもしれませんが、一言で言うとWebページや「モノ」を通じてユーザーが感じ取る使い勝手・使いやすさといった総称を指し、UIに対してユーザーが感じ取る利便性などをイメージしてください。

これらを考慮して、Webページで言うとまずはUIといったユーザーとの接点・接触があり、そこでのUXがユーザビリティを計る指標となるわけで、UI・UXともに改善するべき要素であることがおわかりいただけるかと思われます。

このように元々はユーザビリティという言葉から派生した用語だからこそ、その違いが非常にあいまいでわかりにくいものとして単純に“利便性・使いやさ”と認識されているというわけです。

また、UXを改善させるためにはUIを改善する必要があり、それはどういった数値を指標として評価するのかは改善点にもよります。例えば上位表示されている競合のページには、このUXが高いコンテンツである可能性が高く、その内容によってユーザーが得られる満足感や理解、さらに問題解決によって検索エンジンが上位表示させていると考えられます。(当然それだけが全てではありません。)

ただし、こういったUI・UXの向上は単純に滞在時間などでは計れません。
これはGoogleの本質でもある質の高いコンテンツに集中することに尽きますので、あくまでユーザーの役立つ情報をわかりやすくコンテンツ化することによって自然と滞在時間も伸びていくでしょうし、そのコンテンツで十分満足・理解できればユーザーは他のページに遷移することなく“検索”という行動を終わらせることと思われます。

そういったユーザー満足度がユーザビリティの一部であり、UXとなるわけですので、それぞれの用語の意味をしっかりと理解した上で深く掘り下げたコンテンツ作りを重要視するようにしましょう。

ユーザビリティの改善方法

上記の通り、このユーザビリティは常に改善することが大切です。例えば某レシピサイトでもUIの改修は数え切れないほど行われており、他の各種アプリでもバージョンアップの度にUIは変更されていることが多く、使用性・効率性といった辺りを向上させることによってトラフィックを増やすよりも多くの恩恵が得られる可能性も十分考えられます。

というのも、これからのWebマーケティングは昔のようなトラフィック数さえあればどうにかなるものではなく、適宜必要なユーザーに向けたコンテンツ作りが必要となってくるからであって、ペルソナ設定はもちろん、マスマーケティングのような集客だけに頼っても売り上げは思うように伸びていきません。

これは例えばモバイルの閲覧でも同じことが言え、以前よりも解像度が大きくなったとは言え、小さな画面の中に細かな要素を試行錯誤して配置し、視認性や色、快適なUIを作り込むことによって使いやすいページ作りを目指し、その結果ユーザーにとっても利便性が高く感じられ、優れたサイトであれば再訪問するでしょうし、何らかの数値をKPIとして指標化していればユーザビリティが向上されている証拠にもなります。

他にもひと目でどういった内容が存在するページなのかが伝わるアイコン作りや、サイトデザインの統一・一貫性はもちろん、適宜課題を見つけてUIを変更し、UXの反応を元にユーザビリティを向上させていくといったイメージを持つと良いでしょう。

そのため、ユーザビリティの改善とは閲覧ユーザーが抱える問題点を仮説立て、それを改善するためにはどの数値を指標とするのか?そしてそれを達成するために様々な施策をひとつずつ繰り返し検証し、最終的に効果の高いUIを採用します。もちろんユーザビリティはUIの改善だけではありませんので、コンテンツの内容そのもののブラッシュアップも必要ですし、定期的に様々な観点からサイトの効果を見ることが大切です。

まとめ:ユーザビリティの定義を理解して、指標として正しく用いよう

今回は、大きな括りで利便性や使いやすさといった意味合いを持つ“ユーザビリティ”について正しい意味やUI・UXとの違い、改善するための考え方などを詳しくご説明しました。

このようにユーザビリティとは一概に“利便性”といった意味だけでなく、ユーザーがWebページを通じて感じる満足度など様々な要因があり、ユーザビリティから派生したUI・UXを考慮した上で改善するべきポイントを洗い出すことが重要となります。

特に最近ではモバイル検索がPC検索よりも多くなっているため、小さな画面であっても知りたいコンテンツへすぐに辿り着けるUIや、そもそも見やすく読みやすいページ作りに重点を置き、見た目だけにとらわれることのないユーザーにとってシームレスなデザイン設計が求められるでしょう。

この辺りに関しては当然と言えば当然なんですが、Webページを含め全ての「モノ」に関しては使いやすさ・満足度を追求するべきで、それらをUIに帯するUXといった指標として評価し、総称したものがユーザビリティです。

もちろんユーザーの検索意図を満たしたコンテンツが大前提となり、有効さ・効率・満足度などを考慮したページ作りも同じく重要度を増しているため、定期的にコンテンツの改善や最終的に誘導させたいページへ辿り着けているのかどうか?などページ内でのユーザーの行動を確認することも重要と言えます。

SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?

検索順位の推移

SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?

検索順位が上がらない理由は、SEO対策の質が低いからです。

例えば、ユーザーの検索意図を無視したり、関連性の低いコンテンツを増やす、内部リンクの最適化など疎かにします。
この場合、SEO対策の質が下がります。
そうなれば、ページやサイト自体の品質が上がらないので、Googleに評価されづらくなります。
結果、検索順位が上がらないというわけです。

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