サーチコンソールの平均掲載順位とは?クエリごとの正しい見方について
サーチコンソールの平均掲載順位とは、検索パフォーマンス機能の一部で、検索キーワードの平均順位をグラフで確認することができる指標です。
この平均掲載順位が上昇傾向ならSEOがうまくいってる可能性が高いです。
一方、平均掲載順位が下落傾向ならSEO対策の質が低いです。
具体的には、検索意図を無視してコンテンツを作ったり、内部リンク最適化を疎かにします。
この場合、Googleに評価されづらくなります。
結果、各キーワードの順位が上がりづらいので、平均掲載順位が右肩下がりになりやすいというわけです。
こうした良くない状況を回避するために、サーチコンソールの平均掲載順位の推移を見て、対策の良し悪しを判断しましょう。
ちなみに、この平均掲載順位のデータが、過去(2017年7月10日週あたり)に急下落してる事例が多数報告されてバグの可能性が疑われたことがあります。
この点踏まえて、今回はサーチコンソールの平均掲載順位の定義など、初心者にもわかりやすくポイントをまとめて解説したいと思います。
サーチコンソールの平均掲載順位とは?
サーチコンソール自体は、サイトの管理・改善に役立つGoogleが提供する無料ツールです。
そのサーチコンソールに登録後、管理画面の左メニュー「検索トラフィック」から「検索アナリティクス」をクリックして、「掲載順位」にチェックを入れることで平均掲載順位が確認できます。
平均掲載順位は、検索キーワードの平均順位をグラフで確認することができる指標です。
例えば、「SEO」「SEO対策」「SEO効果」の3つの検索キーワードからユーザーがサイト訪問した場合、
- SEO⇒自分のサイトの検索順位「3位」
- SEO対策⇒自分のサイトの検索順位「10位」
- SEO効果⇒自分のサイトの検索順位「5位」
(3位 + 10位 + 5位) / 3[検索キーワードの数] = 6位
上記例では、平均掲載順位が「6位」という具合になります。
今回の平均掲載順位の急下落事例について
2017年7月10日週あたりから、サーチコンソールの検索アナリティクス機能から確認できる「平均掲載順位」がさまざまなサイトで急下落してる事例が報告されてます。
Googleのウェブマスターヘルプフォーラムにも、以下のような質問が掲載されてます。
Is anyone notice changes in the average keyword position in webmaster tool? I recently notice some sharp changes in the average position from 13th July onwards but in same days number of impression improved.
※引用元:Webmaster Central Help Forum
翻訳すると「誰かがウェブマスターツールの平均的なキーワードの位置に気づいていますか?私は最近、2017年7月13日以降の平均掲載順位の急激な変化に気付きましたが、同じ日に印象が改善されました。」と伝えています。
上記報告のように、弊社データでも2017年7月10日週末あたり同じような下落推移で、以下のようなグラフ状況が確認できました。
一緒に確認できる「クリック数」「表示回数」「CTR」のグラフは横ばいに推移し、「平均掲載順位」の急下落影響を受けてなさそうな感じに見えます。
平均掲載順位の下落の仕方からすれば、「クリック数」「表示回数」「CTR」の指標ももう少し動きそうな気はしますが、そこまで影響受けてなさそうにも見えます。
見方を変えて、Googleアナリティクスで同じサイトの検索トラフィック推移をみてみると、以下のよう横ばいに推移し大幅な動きがないことが確認できます。
今回の急下落の現象に出くわした方は、サーチコンソールの検索アナリティクスと合わせて、Googleアナリティクスの検索トラフィックを確認してみるといいかもしれません。
なんで平均掲載順位が急下落してるのか?
当初は、急下落してる原因の詳細が報告されておらず、バグではないかとの推測もありましたが、現在は原因がGoogle公式に解き明かされてます。
平均掲載順位の急下落原因は、サーチコンソールの検索アナリティクス改良によるもので、以下のようGoogleサーチコンソールヘルプ情報で確認できます。
July 14 – onward
An incremental improvement in Google’s logging system now provides better accounting for results in lower positions. This change might cause increase in impressions, but also a decrease in average positions. This change only effects Search Console reporting, not your actual performance on Google Search.
※引用元:Data anomalies in Search Console – Search Console ヘルプ
翻訳すると、
2017年7月14日以降
Googleのロギングシステムの段階的な改善により、より低い地位の結果をより正確に説明できるようになりました。この変化は、インプレッションの増加をもたらす可能性がありますが、平均掲載順位も低下します。この変更はSearch Consoleのレポートにのみ影響し、Google検索での実際の掲載結果には反映されません。
つまり、これからはより正確な平均掲載順位がサーチコンソール上で確認できるようになるようです。
今までは低い掲載順位の「検索クエリ」や「ページ」に対し、割とアバウトなデータが反映されていたということも言えそうです。
このことから、バグではなく、列記とした正確なデータであったと結論付けることが出来そうです。
まとめ
今回のように、取得される順位データの質が上がれば、より的確な対策が打てるようになります。
例えば、10位以内(検索結果1ページ目)であれば一応上位化を実現してるので対策せずに、様子を見る時間を増やします。
一方、11位~20位(検索結果2ページ目)であれば、上位化を実現するために対策を強化して、順位動向を注視するようにします。
このようにサーチコンソールをうまく活用して、サイトの検索パフォーマンスの改善に役立てながらSEO対策を進めることが、上位表示を目指すためのポイントとなります。
SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?
SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?
検索順位が上がらない理由は、SEO対策の質が低いからです。
例えば、ユーザーの検索意図を無視したり、関連性の低いコンテンツを増やす、内部リンクの最適化など疎かにします。
この場合、SEO対策の質が下がります。
そうなれば、ページやサイト自体の品質が上がらないので、Googleに評価されづらくなります。
結果、検索順位が上がらないというわけです。
こうした悪い状況を回避する為に、サイトの欠点を調査して上位化に必要な対策をご案内します(無料)。
検索順位を上げたり、検索流入を増やすにはSEOが重要!