【2024年6月最新】Googleスパムアップデートとは?概要や対策など徹底解説!
スパムアップデートとは、検索スパムを検出する自動システムの機能を大幅に改善するためのGoogle検索アルゴリズムアップデートのことです。「スパム検出システムのアップデート」とも呼びます。
このアップデートは、年に数回ありGoogleが公式に事前告知した後に実施されます。
最新のスパムアップデートは、2024年6月21日に実施(ロールアウト)されて「June 2024 spam update」とGoogleが名付けてます。実施されてたスパムアップデートは、6月28日に完了しました。
スパムアップデートによって、SEOへの影響が懸念されます。
具体的には、Googleのスパムポリシーに違反したサイトがインデックス削除されたり、サイトの検索順位が下がりやすくなります。
こうした良くない状況を回避するために、スパムアップデートの基本を把握して、適切にサイト運用しましょう。
この点踏まえて今回は、スパムアップデートの定義、最新のスパムアップデートや対策方法について中心に、初心者にもわかりやすくポイントをまとめて解説したいと思います。
※2024年6月21日からのスパムアップデートについては、本ページにて随時最新情報を更新しますので、ぜひ都度ご確認ください。
スパムアップデートとは?
スパムアップデートとは、検索スパムを検出する自動システム(AIベースのスパム防止システム[SpamBrain]など)の機能を大幅に改善するためのGoogle検索アルゴリズムアップデートのことです。「スパム検出システムのアップデート」とも呼びます。
例えば、Googleのスパムポリシーで定義される「クローキング」や「誘導ページ」「隠しテキストと隠しリンク」「リンクスパム」など行います。
行ったサイトはスパムポリシーに違反します。違反したサイトの検索順位を下げたり、インデックス削除をするためにGoogleは検索アルゴリズムアップデートを行います。
このアップデートが、スパムアップデートというわけです。
とくに「リンクスパム」は、スパムアップデートとは別に「リンクスパムアップデート(リンクスパムへの対処に特化したアップデート)」が行われます。
検索アルゴリズムの小規模な更新は毎日行われますが、スパムアップデートによる大規模な(広範な)更新は年に数回実施されます。
このスパムアップデートは、基本的にGoogle公式の事前アナウンスを機に、各データセンターに展開されます。
展開されることで、Google検索アルゴリズムに大きな調整が入るので、検索結果(検索順位)に大きな影響が及びます。
結果的に、順位変動が最大規模となるわけです。
ちなみにスパムアップデートの展開開始から完了までの期間は、主に約2週間(14日程度)です。ですが、数日や数週間で終わったり数カ月かかることもあります。その時々で異なりますが更新が完了すれば、徐々に順位変動が緩和されていきます。
スパムアップデートとリンクスパムアップデートの違い
スパムアップデートとリンクスパムアップデートの違いがいくつかあります。
スパムアップデート | リンクスパムアップデート | |
意味 | 検索スパムを検出する自動システムの機能を大幅に改善するためのアップデート | ランキング操作を目的にしたスパム行為のあるリンク(スパムリンク)を無効化するためのアップデート |
対象のスパム | 一般的な形式のスパム(検出したいかなる種類のスパム) | リンクスパム |
対策の方法 | Googleの「スパムに関するポリシー」に準拠した対策 | Googleの「スパムに関するポリシーのリンクスパム」に準拠した対策 |
意味
スパムアップデートとリンクスパムアップデートの違いは、意味です。
例えば、スパムアップデートとは、検索スパムを検出する自動システムの機能を大幅に改善するためのGoogle検索アルゴリズムアップデートのことです。
一方、リンクスパムアップデートとは、ランキング操作を目的にしたスパム行為のあるリンク(スパムリンク)を無効化するためのGoogle検索アルゴリズムアップデートのことです。
このように、意味がスパムアップデートとリンクスパムアップデートで違います。
対象のスパム
スパムアップデートとリンクスパムアップデートの違いは、対象のスパムです。
例えば、スパムアップデートによって、クローキングや隠しテキストと隠しリンク、キーワード乱用、リンクスパム、誘導ページの作成、無断複製されたコンテンツの作成、スパム行為のある自動生成コンテンツの作成、内容の薄いアフィリエイトページの作成などしたサイトがインデックス削除されたり、サイトの検索順位が下がります。
つまり、対象のスパムが一般的な形式のスパム(検出したいかなる種類のスパム)です。
一方、リンクスパムアップデートによって、質の低いディレクトリやブックマークサイトに登録、過剰な相互リンク、隠しリンク、コメントスパム、リンクファーム、ウィジェットリンクなどしてリンク獲得したサイトがインデックス削除されたり、サイトの検索順位が下がります。
つまり、対象のスパムがリンクスパムです。
このように、対象のスパムがスパムアップデートとリンクスパムアップデートで違います。
対策の方法
スパムアップデートとリンクスパムアップデートの違いは、対策の方法です。
例えば、スパムアップデートでインデックス削除や順位下落を避けるために、キーワードを適切に扱ったり、リンクを適切に構築する、コンテンツを適切に運用する、誠実で安全なサイトにするなどの対策をします。
つまり、Googleの「スパムに関するポリシー」に準拠した対策をします。
一方、リンクスパムアップデートでインデックス削除や順位下落を避けるために、SNSなど活用して自然なリンクビルディングをしたり、低品質なリンクを否認するなどの対策をします。
つまり、Googleの「スパムに関するポリシーのリンクスパム」に準拠した対策をします。
このように、対策の方法がスパムアップデートとリンクスパムアップデートで違います。
スパムアップデートの履歴(歴史)
スパムアップデートの過去履歴(歴史)としては、2024年は3月6日が1回目、6月21日が2回目。2023年は10月5日が1回目。2022年は10月19日の1回だけ。2021年は6月23日が1回目、6月28日が2回目、11月3日が3回目となります。
2021年は6月23日にスパムアップデートが新しく導入されて、数日後の6月28日に日本語を含めたグローバル(全世界)に適用となりました。
2024年6月21日からのスパムアップデート(最新のアップデート)
2024年6月21日(日本時間)に、Google公式に告知されて「スパムアップデート」が実施されました。
Today we released the June 2024 spam update.
— Google Search Central (@googlesearchc) June 20, 2024
It may take up to 1 week to complete, and we'll post on the Google Search Status Dashboard when the rollout is done: https://t.co/EkzeXvUZwH
翻訳:
本日、2024 年 6 月のスパム アップデートをリリースしました。
完了するまでに最大 1 週間かかる場合があります。展開が完了すると、Google 検索ステータス ダッシュボードに投稿されます。
2024年6月28日に、Google公式の経過報告がありました。
本日未明(2024年6月28日[金]2:10)、スパムアップデートの展開が完了したことをGoogle公式に言及。※日本時間https://t.co/8QkMENGafz
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) June 27, 2024
具体的には、2024年6月21日から展開されたスパムアップデートが7日後の6月28日に完全に展開完了した。
速報まで。#スパムアップデート #Googleアップデート… pic.twitter.com/KpNj3iAkjZ
つまり、2024年6月21日から展開されたスパムアップデートが7日後の6月28日に完了したということです。(※日本時間)
サイトの評判の不正使用には対応していない
2024年6月21日からのスパムアップデートは、5月7日から適用された「サイトの評判の不正使用(寄生サイト、ドメイン貸し)」のスパムポリシーに対策するアップデートは含まれてないとのことです。
つまり、サイトの評判の不正使用には対応していません。
これについてGoogle公式に言及してます。
For the third time now, I’ll say again, I have every confidence that when we’re acting on site reputation abuse algorithmically, we’ll say that. It’s not right now. I also won’t be responding to this particular question every week so maybe let it go a month between asking (I…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 20, 2024
翻訳:
これは、サイト評価の乱用に対するアルゴリズムのアクションに関連しているのでしょうか、それとも単なる通常のスパム アルゴリズムの更新なのでしょうか?3 回目になりますが、もう一度言いますが、サイトの評判の悪用に対してアルゴリズム的に行動するときには、必ずそう言うと確信しています。今ではありません。また、この特定の質問に毎週回答するつもりはないので、質問の間隔を 1 か月空けるかもしれません(I厳しい言い方をしているわけではありませんが、私にとって「もう着きましたか」と何度も繰り返すのは役に立たないし、生産的でもないということです)
検索への影響
2024年6月21日からのスパムアップデートによって、日本や海外の検索に少なからず影響が及んでます。
2024年6月21日からのスパムアップデートによって、検索トラフィックが大幅に低下した事例を紹介してるhttps://t.co/a9MEeS2qrJ
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) June 26, 2024
この事例について、有名なSEOコンサルタントであるグレン氏が言及してる
・サイトは完全にインデックスから削除され、カテゴリ全体で AI…
2024年3月のスパムアップデート
2024年3月6日に、Google公式の事前告知があった後「スパムアップデート」が実施されました。
昨日未明(2024年3月6日)、コアアルゴリズムアップデートとスパムアップデートを同時に展開したことをGoogleが公式アナウンスした。
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) March 6, 2024
つまり、これからGoogle検索で大変動が起こるということです。速報まで。#コアアップデート #Googleアップデート #スパムアップデート #SEO… https://t.co/75QqV1uv3L
翻訳:
本日、Google は 2024 年 3 月のコア アップデートと新しいスパム ポリシーを発表しました。これらのポリシーを組み合わせて、クリックを誘致するために作成されたコンテンツを減らし、人々が役立つと感じるコンテンツをより多く表示するように設計されています。もっと詳しく知る:
2024年3月20日に、Google公式の経過報告がありました。
2024年3月20日(水)23:09、スパムアップデートの展開が完了したことをGoogle公式に言及。※日本時間https://t.co/Gif6XwvQIl
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) March 21, 2024
具体的には、2024年3月6日から展開されたスパムアップデートが14日後の3月20日に完全に展開完了した。
速報まで。#スパムアップデート #Googleアップデート #SEO pic.twitter.com/kxRqK6pIgI
翻訳:
展開は 2024 年 3 月 20 日に完了しました。
※出典:Google Search Status Dashboard
つまり、2024年3月6日から展開されたスパムアップデートが14日後の3月20日に完了したということです。(※日本時間)
検索への影響
2024年3月6日からのスパムアップデートによって、日本や海外の検索に少なからず影響が及んでます。
ネットワーク内の17個のスパムサイトのうち1つを除くすべてのサイトが手動操作によってGoogleから完全に削除されたhttps://t.co/SEO9pPPhyS
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) March 15, 2024
これについて有名なSEOコンサルタントであるリリー氏が言及
■スパムサイトの特徴
・同一のテンプレート
・同じ概要ページ
・同様のコンテンツ…
スパムアップデートの対象となる行為
スパムアップデートの対象となる行為がいくつかあります。
- クローキング
- 誘導ページ
- 期限切れのドメインの悪用
- ハッキングされたコンテンツ
- 隠しテキストや隠しリンク
- キーワードの乱用
- リンクスパム
- 機械生成トラフィック
- マルウェアや悪意のある動作
- 誤解を招く機能
- 大規模なコンテンツの悪用
- 無断で複製されたコンテンツ
- 不正なリダイレクト
- サイトの評判の悪用
- 内容の薄いアフィリエイト ページ
- ユーザー生成スパム
- ランキングの降格や削除につながる可能性のあるその他の行為
- 法律に基づく削除
- 個人情報の削除
- ポリシーの回避
- 詐欺や不正行為
※参考:Spam Policies for Google Web Search | Google Search Central | Documentation | Google for Developers
これらを行ったサイトは、スパムポリシー違反で検索順位が下がったり、Googleペナルティ(手動による対策)を受けてインデックス削除されやすいです。
つまり、スパムアップデートの対象となる行為です。
スパムアップデートの対策
スパムアップデートの対策がいくつかあります。
- キーワードを適切に扱う
- リンクを適切に構築する
- コンテンツを適切に運用する
- 誠実で安全なサイトにする
キーワードを適切に扱う
スパムアップデートの対策は、キーワードを適切に扱います。
例えば、隠しテキストをやめてキーワードを含めた文章をユーザーに見えるように表示します。
また、キーワード乱用をやめて、メタタグやコンテンツの文章内に同じ単語や語句(SEOキーワード)を適度に入れます。
つまり、キーワードを適切に扱います。
そうすれば、Googleのスパムポリシーに準拠できるので、検索順位の下落やインデックス削除が回避できるでしょう。
このように、キーワードを適切に扱うことが、スパムアップデートの対策です。
リンクを適切に構築する
スパムアップデートの対策は、リンクを適切に構築します。
例えば、隠しリンクやコメントスパム、リンクファーム、ディレクトリサイトやブックマークサイトの登録、ウィジェットリンクなどやめて、SNSでWebページのURLを宣伝して参照を促し自然なリンク獲得を狙います。
つまり、リンクを適切に構築します。
そうすれば、Googleのスパムポリシーに準拠できるので、検索順位の下落やインデックス削除が回避できるでしょう。
このように、リンクを適切に構築することが、スパムアップデートの対策です。
コンテンツを適切に運用する
スパムアップデートの対策は、コンテンツを適切に運用します。
例えば、クローキングや誘導ページの作成、ドメイン名の過去の評判を利用した価値の低いコンテンツの作成(期限切れのドメインの悪用)、コピーコンテンツの作成、自動化または人間が関与するかどうかに関係なく検索ランキングを操作する目的としたコンテンツの大規模な作成(大規模なコンテンツの悪用)、価値のないアフィリエイトリンクを含むページの作成、ファーストパーティの監視や関与がほとんどまたはまったくないままサードパーティのページの公開(サイトの評判の悪用)をやめて、ユーザーの検索意図を考慮するなどのユーザー役立つコンテンツ作成に注力して、サイト全体の品質向上を狙います。
つまり、コンテンツを適切に運用します。
そうすれば、Googleのスパムポリシーに準拠できるので、検索順位の下落やインデックス削除が回避できるでしょう。
このように、コンテンツを適切に運用することが、スパムアップデートの対策です。
誠実で安全なサイトにする
スパムアップデートの対策は、誠実で安全なサイトにします。
例えば、サイトのセキュリティ上の脆弱性をなくしたり、不正なリダイレクト、誤解を招く機能の実装などやめて、危険や危害のリスクをなくします。
つまり、誠実で安全なサイトにします。
そうすれば、Googleのスパムポリシーに準拠できるので、検索順位の下落やインデックス削除が回避できるでしょう。
このように、誠実で安全なサイトにすることが、スパムアップデートの対策です。
まとめ:スパムアップデートの基本を把握して、適切にサイト運用しよう
スパムアップデートの基本を把握して、適切にサイト運用しましょう。
スパムアップデートによって、SEOへの影響が懸念されます。
具体的には、Googleのスパムポリシーに違反したサイトがインデックス削除されたり、サイトの検索順位が下がりやすくなります。
こうした悪い状況を回避するために、スパムアップデートの基本を把握して、適切にサイト運用しましょう。
もし、スパムアップデートで検索順位や検索トラフィックが下がったり、回復に至ってない、SEO対策しても上がらない、SEO対策する時間がない等の悩みがある場合は、 弊社でサイトの欠点を調査して、上昇に必要な対策をご案内します(無料)
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SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?
SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?
検索順位が上がらない理由は、SEO対策の質が低いからです。
例えば、ユーザーの検索意図を無視したり、関連性の低いコンテンツを増やす、内部リンクの最適化など疎かにします。
この場合、SEO対策の質が下がります。
そうなれば、ページやサイト自体の品質が上がらないので、Googleに評価されづらくなります。
結果、検索順位が上がらないというわけです。
こうした悪い状況を回避する為に、サイトの欠点を調査して上位化に必要な対策をご案内します(無料)。
検索順位を上げたり、検索流入を増やすにはSEOが重要!