AMP(Accelerated Mobile Pages)化によるモバイルSEOまとめ
昨今、モバイル高速化プロジェクトのAMP(Accelerated Mobile Pages)がSEO業界を賑わしてます。
このAMPで策定された仕様に沿い、モバイルサイトを構築すれば、一瞬にしてモバイルウェブが表示されるという仕組みです。
海外SEO情報ブログさんの記事を元に、AMPについてSEOの見解を入れながらまとめてみました。

AMPとは
AMPとは、Accelerated Mobile Pages の略で、モバイル端末でのウェブページの表示を高速化するためのGoogleが公開したプロジェクトのことをさします。
AMPはウェブ高速化の取り組みの1つで、セキュア化と並び、Googleがもっとも重要視しています。
Google、Twitterを筆頭に、あらゆる企業やサービスがAMPに着々と対応してるため、今後、AMP対応したモバイルページ作成が重要になりそうです。
AMP対応すると、例えば、ツイートのなかにAMP対応したウェブページのリンクが含まれていた場合、そのウェブページが即座に表示される仕組みです。
実際、AMP対応したデモページを体験しましたが、タップした瞬間すぐにページが表示され、読み込み時間が短縮されてることが実感できました。
従来のモバイル向けページよりもAMPページは4倍高速になり、データ量が8分の1に減ったという情報もあります。
AMPはまだ正式公開されていませが、2月後半に、AMPに対応したモバイル検索をGoogleは一般公開する予定です。
現在は、試験用のAMP対応モバイル検索を体験することができます。
AMPページは、通常の検索結果とは分けられ、カルーセルのなかに表示されます。
主にニュースサイトからの最新ニュースが対象です。

AMPに関する公式サイト
・Accelerated Mobile Pages Project
・Official Google Blog: Introducing the Accelerated Mobile Pages Project, for a faster, open mobile web
・AMP ページの Google 検索ガイドライン
正式にリリースされた際は、このAMPプロジェクトの基準に沿ったモバイルサイト(スマホサイト)を作り、AMP対応しながら、モバイルサイト(スマホサイト)の高速化を目指しましょう。
AMPと検索順位
ウェブマスターの方は、このAMP対応が検索順位にどのような影響をもたらすか気になると思います。
2015年12月9日Googleは、「AMPに対応したページは検索順位が上昇するかもしれません。」とコメントしています。
※参考:2015年12月9日の米サンフランシスコで開かれた記者会見にて
その後のGoogleのRichard Gingras(リチャード・ギングラズ)氏のコメントを噛み砕くと、
「AMP化のパフォーマンス向上によりエンゲージメントが増え、検索エンジンの評価が上がっていくことがおおいに考えられる」 と言及してます。
※参考:AMPは検索順位にどのように影響するのか?
これらの言及・コメントから以下2つのことが言えそうです。
・AMPがモバイルの検索ランキング要因として導入される可能性がある
・モバイルの検索ランキング要因として導入されなくても、間接的にAMPが検索順位と相関を持つ可能性がある
また、AMP対応のページには「Fast」ラベルが付与され、検索結果に表示されることが検討されてましたが、現在デモページでAMPマーク「⚡」 と「AMP」のラベルが付くようになってます。
「スマホ対応」ラベルのよう、検索結果にラベル表示されるような流れは、モバイルランキング要因導入への前兆なのかもしれません。
AMP対応するための3つの方法
AMP対応し、Google検索結果に表示させることが大切です。AMP用のマークアップをし、正しいコードを記述しながらGoogle検索結果表示を目指しましょう。
※参考:AMPコンテンツとしてGoogleモバイル検索に表示させるには、有効なAMPページと構造化データが必須

①AMP HTMLでページをマークアップ
AMP HTMLで使用が許されていないタグや属性を使用することができず、推奨されてるものを使いマークアップすることが必要です。
以下、AMP HTML実装例やガイドが掲載されてる参考サイトを紹介します。
・AMP Project · GitHub
・Google ウェブマスター向け公式ブログ: Accelerated Mobile Pages プロジェクトについて — 導入ガイド日本語版を本日公開しました
・AMP(Accelerated Mobile Pages) HTMLしてみたという話 | masuP.net
②構造化データを実装する
現状でサポートされてる schema.org/NewsArticle と schema.org/BlogPosting でマークアップし、構造化データを実装しましょう。
必須・推奨のプロパティを使いながら、正しいマークアップをすることが大切です。
以下、構造化データー実装例・参考サイトを紹介します。
・Google、AMPに対応した記事向けschema.orgの仕様を公開
③正しくAMP化されてるかチェックする
AMP HTML、構造化データがうまく実装できてるか、専用ツール等でチェックし、エラーが無い状態にすることが重要です。
正しくAMP化されてるかチェックする方法は以下です。
・Chromeのデベロッパー ツール を活用
・構造化データ テスト ツール を活用
・Search Consoleを活用する
Search Consoleは、AMP用ツールのベータテスト段階ですが、そのほかのツールでチェックしたエラーを修正し、Googleに認識させましょう。
サイトマップを送信やFetch as Googleし、AMP化したページをGoogleに認識させながら、正しくAMP対応させましょう。
○AMP用のWordpressプラグインを使う
AMP対応させるWordPressプラグインが公開されており、バージョン0.2の非正式版です。
0.1からのバージョンアップにより、実装難易度が高まったようです。
結論から言うと、エラーが多く、GoogleにAMPページとして認識される可能性が低いため、WordPressのAMPプラグインを今のとこ使う必要はない とのことです。
※参考:WordPressのプラグインでブログをAMP対応にしてみた
まとめ
AMP対応し、ページの読み込み速度を最適化すれば、快適にホームページが閲覧できます。
ユーザーが快適なサイトを作り、ユーザーの満足度を高めながら、SEO対策を進めることが重要です。
良いサイトはパフォーマンスが向上し、Googleに好かれ順位上昇しやすくなるでしょう。
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