Googleペナルティのチェック確認・解除方法と原因まとめ
Googleペナルティかチェックし、原因を突き止め、ペナルティを解除することが大切です。
今回は、Googleペナルティのチェック確認方法、解除方法、Googleペナルティの原因について中心に解説したいと思います。

Googleペナルティとは
Googleペナルティとは、Google公式の「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」に違反してサイト構築を行った場合に課せられるペナルティのことです。
Googleペナルティは、ホームページの検索順位に悪影響(順位下落、インデックス削除)をもたらし、お問合せ数、申し込み数などの売り上げにも影響を及ぼします。
Googleペナルティは、最も重いペナルティ「手動ペナルティ」、「自動ペナルティ」の大きく2種類に分かれます。
Googleペナルティのチェック確認方法
Googleペナルティは、以下のようチェック確認する方法があります。
- サーチコンソールで確認する方法(手動ペナルティ)
サーチコンソールの「メッセージ」もしくは、「手動による対策」から確認することが可能です。
- 自力で確認する方法(自動ペナルティ)
順位下落、インデックス削除された時期で、自動ペナルティを受けてるか判断する形になります。(自動ペナルティは、サーチコンソールに警告メッセージが届きません)
この場合、サイトの中身を自分で調査し、コンテンツやリンクを改善しながら、ホームページを更新することが必要です。
以下、「サーチコンソールで確認する方法(手動ペナルティ)」を解説します。
①サーチコンソールにログイン後、左メニューの「検索トラフィック>手動による対策」をクリックします。

②手動ペナルティを受けてなければ、以下のよう「手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした。」と表示されます。

Googleペナルティの解除方法
Googleペナルティの解除方法を以下、事例を交えて解説したいと思います。
ペナルティ解除までの順位推移
手動ペナルティでインデックス削除され、ペナルティを解除し、10位まで順位回復した事例

ペナルティ解除までの過程と手順
以下、手動ペナルティの警告、ペナルティ解除までの過程と手順です。
①サーチコンソールに手動ペナルティの警告メッセージ「外部からの不自然なリンク」が届いた

警告メッセージを受け取るには、サーチコンソールへの登録が必須となります。
②サイトの検索順位が下落し、インデックス削除(検索結果からサイトが削除)された
③外部からの不自然なリンクを精査し、ツールを使って、そのリンクを否認した。
否認したいリンクリストをアップロードし、否認に成功すると以下のようなメッセージが届きます。

④再審査リクエストした
手動ペナルティの原因を改善した後に、Googleへ再審査リクエストする必要があります。
サーチコンソールの「検索アナリティクス>手動による対策」から、該当の手動ペナルティ画面の「再審査リクエスト」ボタンをクリックします。
「Google のウェブマスター向けガイドラインに違反していないと思われます。 問題のある被リンクは否認しました。」などの文面を記述し、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に準拠してサイト改善したことを伝え、再審査リクエストを送信します。
再審査リクエストすると、以下のような警告メッセージが届き、Googleに無事送信されたことが確認できます。
ペナルティが解除されたわけではありません。

⑤4日後に、再審査リクエストが承認され(手動ペナルティ解除)、サーチコンソールに以下のようなメッセージが届きます。
このメッセージが届いたことは、手動ペナルティが解除されたことを意味します。
今後、インデックス削除からの復活、検索順位の回復が期待できます。

手動ペナルティ解除されるまでの期間は、90日後や1日後などサイトによってさまざまです。
※参考:Googleペナルティの解除期間
また、再審査リクエストが承認されなければ、以下のような警告メッセージが届きます。
「不自然なリンク」の例のよう、手動ペナルティの内容により、対策のアドバイスをくれる可能性があります。

⑥インデックス復活、検索順位が元々の10位以内まで回復した
このように、警告メッセージの内容に合わせてサイトを改善し、再審査リクエストしながら、手動ペナルティの解除を目指すことが重要です。
ちなみに2017年に入ってから、被リンクに関するペナルティ情報は聞いていません。
Googleペナルティの解除期間
「自動ペナルティ」と「手動ペナルティ」で、Googleペナルティの解除期間が以下のように異なります。
自動ペナルティの解除期間
自動ペナルティの解除期間について、Googleが以下のように言及してます。
アルゴリズムによる自動ペナルティだった場合には、その場でアルゴリズムによる再チェックを行うわけではない。アルゴリズムは常に動作し続けているものなので、問題のある箇所を修正して再審査リクエストを送ったとしても、アルゴリズムが次にチェックして“問題なし”とみなすタイミングを待つことになる。 ※引用元:Googleのペナルティ発動&解除の仕組み(インデックス削除通知メッセージあり)
つまり、自動ペナルティが解除されるまで、明確に期間が決まってないことがわかります。
基本的にはアルゴリズムのタイミング次第とありますが、改善内容をより早く伝えるためにサーチコンソールの機能「Fetch as Google」が有効かもしれません。
例えば、「Fetch as google」でクロールを呼び込み、Googleへの認識を促進させて最新のページ内容をインデックスさせれば、自動ペナルティの解除が早まることが考えられます。
手動ペナルティの解除期間
Googleからの「外部からの不自然なリンク」の手動ペナルティは、再審査リクエスト送ってから実際にどれくらいの期間で解除されるのか実例でご紹介します。
1、再審査リクエストから8日後にペナルティ解除
- 2014年1月22日 再審査リクエストを送る
- 2014年1月30日 ペナルティ解除のメールが届く → 8日後
- 2014年2月9日 順位が上昇 → 18日後

2、再審査リクエストから7日後にペナルティ解除
- 2014年3月11日 再審査リクエストを送る
- 2014年3月18日 ペナルティ解除メール届く → 7日後
- 2014年3月23日 順位が上昇 → 12日後

3、再審査リクエストから20日後にペナルティ解除
- 2013年12月18日 再審査リクエストを送る
- 2014年1月7日 ペナルティ解除メール届く → 20日後
- 順位上昇せず

他にも多くの事例で経験していますが、再審査リクエストを送ってから、大体1週間前後でGoogleからペナルティ解除の連絡が来ます。
最短で4日、最長で20日です。ただし、20日の場合は、事例3にあるように年末年始の休みを挟んでしまったので、Google側の対応が休日でストップしてしまったのだと思われます。
ペナルティ解除後の順位上昇ですが、こちらは、サイトによってかなりばらつきがあり、大体5日~2週間程度で、さらに上昇しないものまであります。
これは、被リンクを削除、もしくは否認するため元の評価より下がる傾向があり、削除、否認の本数によって、順位の戻りに時間がかかる可能性があるためだと思われます。
被リンクの削除が多ければ、その分、順位が戻らない可能性が多く、時間もかかるものと思われます。
不自然なリンクのペナルティは、ほぼ解除できますが、元の順位に戻れるかは、保証できないということです。
このように、手動ペナルティ解除されるまでの期間はサイトによってさまざまで、中には90日後や1日後などのパターンもあるようです。
Googleペナルティでダメになったドメインの変更について
Googleペナルティによりダメになったドメインを変更して、新規ドメインで運用する場合以下の点に注意しましょう。
・コンテンツをそのまま新サイトへ移動しない サイトの移転としてGoogleに自動的に認識される可能性があるため 301リダイレクトしていなくても、サイトが移転したと判断できればサイト移転として処理することがある。- 301リダイレクトしない
ペナルティも新しいサイトへ受け渡すため
- meta refresh タグを使用しない
301リダイレクトとして処理されることがあり、ペナルティによる低評価を受け継ぐ可能性があるため
- 中間ページを利用しない
Pagerankは直接引き継がないが、完璧な方法とは言えないため
例えば、移転したことを通知するページへいったんリダイレクトし、そのページから新ドメイン向けたリンクを張るなど - avaScriptリダイレクトを利用しない
JavaScriptによるリダイレクトもGoogleは処理でき、ペナルティも新しいサイトへ受け渡すため
※参考:ペンギンアップデートにやられたサイトを別ドメインで新規に作り直す安全な方法
つまり、通常のサイト移転で利用できる方法が通用しません。
なので、Googleペナルティでダメになったドメインとの関係は断ち切り、ゼロからコンテンツ内容を作り、変更した新規ドメインで運用することが最も安全な策と言えそうです。
Googleペナルティの種類
Googleペナルティは、「自動ペナルティ」「手動ペナルティ」大きく2種類に分かれます。
主な「自動ペナルティ」「手動ペナルティ」の種類をそれぞれ以下にまとめてみました。
自動ペナルティの種類
自動ペナルティは、検索エンジンのアルゴリズムにより自動で行われるペナルティです。
サーチコンソールに警告メッセージが届かないため、自力でペナルティと思われる箇所を見つけ、サイトを改善しなければなりません。
自動ペナルティの種類
- キーワードを詰め込む過剰なSEO
- 同じようなコンテンツの過度な使い回し(重複コピーコンテンツ)
- 薄っぺらいコンテンツ etc…
手動ペナルティの種類
手動ペナルティは、Google担当者がサイトを見て手動で行われるペナルティです。
サーチコンソールに届いた警告メッセージ内容に合わせて、サイトを改善することができます。
手動ペナルティの種類
- 不自然な被リンク
- 不自然な発リンク
- 相互リンク
- 低品質で価値のないコンテンツ
- 特定の検索キーワードで最適化された誘導ページ etc…
※参考:Googleウェブマスターツールに届く警告メッセージの種類と返信内容 | パシのSEOブログ
上記以外でも「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」に違反してる項目がある場合、Googleペナルティが実行されます。
Googleペナルティ原因について
Googleペナルティを受ける原因として、以下が多くみられます。
- 質の低いコンテンツある
ユーザーにとって価値のないコンテンツ(コピーコンテンツや内容の薄いコンテンツ)がサイトに存在することが原因で、Gogoleペナルティを受ける
- 質の低いリンクある
リンク元(被リンク)やリンク先(発リンク)ページの質が低く、低品質なリンクがサイトに多いことが原因で、Googleペナルティを受ける
Googleペナルティ診断について
Googleペナルティかどうか診断・判定するには、以下のような方法があります。
- サーチコンソールに届く、警告メッセージを確認する
サーチコンソールの「メッセージ」「手動による対策」メニューから、警告メッセージが届いてないか確認し、Googleペナルティを診断する方法
警告メッセージが表示されてれば、手動ペナルティとなります。 - インデックス削除されてないか確認する
Googleコマンドの「サイトコロン(site:)」や「タイトルタグ」「URL」で直接Google検索し、該当のサイトが検索結果に表示されてるか(インデックスされてるか)確認し、Googleペナルティを診断する方法
表示(インデックス)されてなければ、Googleペナルティの可能性が高まります。 - 検索順位が下落してないか確認する
検索順位チェックツールや目視で、サイトの順位が下落してないか確認し、Googleペナルティを診断する方法
GoogleペナルティとSEO対策
Googleペナルティを受けながら、いくらSEO対策しても順位上昇は期待できません。
SEO対策で順位上昇を目指すには、まずGoogleペナルティの原因を突き止め、その内容に合わせてサイトを改善することが大切です。
- 手動ペナルティの場合、サイト改善後、再審査リクエストし、ペナルティ解除後、SEO効果が出やすくなる。
- 自動ペナルティの場合、サイト改善後、順位回復の兆候が見られればペナルティ解除されてることが期待でき、SEO効果が出やすくなる。
上記のよう、ペナルティ解除されたタイミングを見計らいながら、SEO対策を進めることが大切です。
まとめサイトに対するGoogleペナルティ
2017年3月に、ガイドライン違反の「まとめサイト」中心にGoogleペナルティを課し、該当サイトの検索順位を強制的に下げたことが公に話題となりました。
ネット検索大手グーグルが、同社のガイドラインに反する不適切な手法で検索結果の表示順位を引き上げたとして、企業サイトやまとめサイトの順位を強制的に下げるペナルティーを相次いで科していたことが分かった。ペナルティーは、多数の上場企業にも広がっている。
※引用元:グーグル、検索順位の強制下げ続々 不適切な手法横行で:朝日新聞デジタル
まとめサイトへの制裁の約1ヶ月前(2017年2月3日)に、「低品質なサイトへの対策」を公言しており、Googleが検索品質向上にさらに本格的に乗り出した時期とも言えます。
Googleペナルティ回復に役立つツール
Googleペナルティを受けると、サイト順位が下落し、最悪検索結果に表示されなくなります。
このような事態の回避・改善に役立つおすすめSEOツールと、弊社のおススメも合わせ9つ紹介してますので、ご参考ください。
まとめ
Googleペナルティを解除し、Googleガイドラインに沿ってサイト構築することが大切です。
コンテンツ・リンクを最適化し、評価されやすいサイトにしながら、順位上昇を目指しましょう。
- « 前の記事
被リンクペナルティの絞り込み条件は、コンテンツにあった - 次の記事 »
相互リンクとは~SEO効果とペナルティについて