リンク否認ツールとは?使い方と効果について
リンクはSEO対策にとって非常に重要な要素です。
しかし、その数は多ければ良いとお考えではありませんか?最近ではリンクの質も重要視されるようになったため、場合によっては“リンクの否認”も必要となります。
サイトを運営・管理していくと様々な所からリンクが増えていきます。
その数は、サイトを管理している期間が長ければ長いほど、そしてコンテンツの質が高ければ高いほど、数万、数十万…と増えていくことも珍しいことではありません。
しかし、こういったリンクの中には、あなたのサイトの価値を下げる低品質なリンクが混ざってる場合があります。
この低品質なリンクは、SEO対策の妨げとなり、順位上昇に影響を及ぼします。
そのため、順位を上げるためには、この低品質なリンクを取り除くことが大切です。
このリンクを評価の対象としないことを「リンクの否認」と呼び、サーとコンソールから行うことができます。
では、今回はこのリンクの否認の手順や注意点などをご説明したいと思います。

リンクの否認とは
リンクの否認とは、冒頭でもご説明した通り、サイトに付いてる低品質なリンクを取り除く作業のことを言います。
この低品質なリンクは、Googleが提供する「リンク否認ツール」を使って取り除きます。
ご自身のお手持ちのサイトからリンクを設置している場合なら削除することができるかと思いますが、外部からのサイトだと担当者と連絡が取れないなど…実際にリンクを削除することが難しい場合があります。
こういった時に、リンクを取り除くことを意味する、“リンクの否認”を行うということです。
指定した質の低いリンクを評価しないでほしい場合に使用するというわけです。
低品質なリンクの種類
では、サイトに付いてる低品質なリンクとは、どういったリンクを言うのでしょうか?
それは、以下のようなパターンが考えられます。
- 昔SEO会社に頼んだリンク
- 直接アンカーテキストのリンク
- 相互リンク
- 特定のアフィリエイトプログラムのリンク
- ディレクトリ型登録のリンク
- 無料ブログのリンク(ブログSEO)
- 1サイトからの大量リンク(フッターリンク)
- 自作自演リンク
- ネガティブSEO(逆SEO)のリンク etc…
上記のようなリンクが付いてることで、“ペンギンアップデート”などのGoogleアルゴリズム変動の影響を受けやすく、順位下落の可能性を高める要因となります。
こういった質の低いリンクを見つけるためには、サーチコンソールにリンク一覧を確認できる項目があるので、そこでどういったリンクが付いているのかを定期的に確認しておくことが大切です。
リンク否認の効果
この低品質なリンクを否認することによって、サイト全体のリンク評価が高まれば、順位上昇の可能性が高まります。
以下は、低品質なリンクを否認し、リンクの評価が高まったことで、59位から18位まで上昇した事例です。

対策内容
このページは、SEO対策のために一度リンクを精査し、リンクの質が順位上昇の妨げになっていると判断し、半分以上(134本中、77本)のリンクを否認しました。
実際に行った内容は以下の通りです。
- 相互リンクを否認
- アフィリエイトブログからのリンクを否認
- 英語サイトからのリンクを否認
- 発リンクが多いサイトからのリンクを否認
- SEO関連ブログのリンクを否認
- ディレクトリ登録型のリンクを否認
リンク否認の注意点
このように、質の低いリンクを否認し、危険なリンクを減らすことが重要ですが、実際に評価されているリンクを否認してしまうと逆効果となってしまい順位が下降してしまう恐れも考えられます。
そのため、リンクの精査は慎重に行うことが大切です。
理想としては、良質なリンクの割合を増やし、サイト全体のリンクの質を高めることが大切です。
質の高いリンク…すなわち権威あるサイトからリンクをもらうためには、しっかりと質の高いコンテンツを作り込むことが重要となってきます。
順位上昇のポイントとして、以下のような、質の低い被リンクを削除しましょう。
- 昔SEO会社に頼んだリンク
- 直接アンカーテキストのリンク
- 相互リンク
- 特定のアフィリエイトプログラムのリンク
- ディレクトリ型登録のリンク
- 無料ブログのリンク(ブログSEO)
- 1サイトからの大量リンク(フッターリンク)
- 自作自演リンク
- ネガティブSEOのリンク etc…
否認ツールの使い方・手順
では、続いて実際にリンクの否認ツールの使い方についてご説明していきます。
まずは、どういったリンクがサイトに付いているのかを調べる必要があります。
リンク一覧を調べる
まず、Googleサーチコンソールにログインしましょう。

ログイン後、ダッシュボードから、「検索トラフィック」>「サイトへのリンク」へ進みます。

続いて、リンク数の最も多いリンク元の「詳細」をクリックします。

「その他のサンプルリンクをダウンロードする」をクリックします。
そして、CSV形式でダウンロードしたファイルには、あなたのサイトにリンクされているページが一覧として確認できます。(またはGoogleドキュメントでも開くことができます。)
また、「最新のリンクをダウンロードする」では、Googleにリンクが検出された日付(初回検出)も確認できます。

ここで、ひとつ注意点として、Googleサーチコンソールからダウンロードできるリンクは限られているということです。
もし、サイトに付いてる全てのリンクをダウンロードするには、サーチコンソールと合わせて、ahrefやSEOmozの専用ツールからリンクを取得する必要があります。
否認するリンクを精査する
続いて、サーチコンソール、ahref、SEOmozからダウンロードしたリンクを精査し、否認するリンク(低品質なリンク)を洗い出していきます。
例として、ご覧のようにリンクを慎重に区別して否認する質の低いリンクを選びます。

先ほどもご説明しましたが、このリンクの否認は逆効果となってしまう場合も十分に考えられます。
そのため、理由もわからず順位が軒並み下降傾向にある場合など、よっぽどの時以外は必要ないと思われます。しかし、危険なリンクが付けられていないか定期的にチェックだけはしておきましょう。
否認したいファイルを送信する
では、否認するリンクを洗い出したら、「リンク否認ツールのページ」から今回リンクの否認を行いたいサイトURLをプルダウンから選び、「リンクの否認」をクリックします

さらに「リンクの否認」をクリックします。
ここでも、“慎重に使用する必要があります”と記載されています。

次に、ファイルを選択して「送信」をクリックします。

否認ファイルの書き方について
ここで送信するファイルは、否認するリンクのみを含むテキストファイルをアップロードする必要があります。
そのため、先ほど洗い出したcsvファイルのリンク一覧から、否認するリンクのみをテキストファイルに記述して用意します。

そして、テキストファイルの書き方は、上記のように1行につき1つのリンクを記載します。
また、「domain:example.com」「domain:www.example.com」のように、そのドメインからのリンクをすべて否認するように、ドメイン単位で記述することも可能です。
コロンは全角ではなく、半角のコロン「:」で入力しましょう。
サブドメインのリンク否認について
ここで、もしサブドメインからのリンクを否認したい場合は、サブドメインだけを記述しましょう。
つまり、この否認ファイルでは、ルートドメインである「example.com」を否認すると、サブドメインである「hoge.example.com」も否認されるという意味になります。
ルートドメインを否認すると、サブドメインも否認の対象になります。
そして、このファイルを送信完了すると、下記のように赤文字でアップロード日付と、送信の結果メッセージが表示されます。

否認リストを編集する際は、上記「ダウンロード」 をクリックし、ダウンロードしたファイルに否認するリンクを追記して再度送信して完了です。
※新しいファイルをアップロードすると、以前にアップロードしたファイルがすべて置き換えられます。
参考記事 バックリンクを否認する – Search Console ヘルプ
まとめ
ということで、今回は質の低いリンクを否認する方法についてご説明してきましたが、サイトを運営してると低品質なリンクがどうしても増えやすくなります。
こういったリンクを定期的に確認して、必要があればリンクを精査してサイトの被リンクを管理して順位上昇を目指すことが重要です。
もしリンク管理についてご心配であれば、一度ご相談ください。
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